ピンチにスマイル勝利をゲット

馬鹿野郎お前俺は自転車に乗るぞお前

なんか困っちゃってんならウェルカム

こんにちは、自転車を司る神です

 

f:id:winningticket0:20150223223644j:plain

画像は偶像崇拝される俺

 

 

今日は役所に行ってなんか書類とかをアレしてきた。

妙に入り組んだ細い路地裏にある役所。そのこぢんまりとしながらも公的機関然とした雰囲気に謎の興奮を覚える俺。

駐輪場がないことに憤慨しながらも敷地内の適当な壁に立て掛け、満を持して侵入した。

 

俺「こんにちは、サーバント×サービス」

役人「はい、アレのご相談ですね。右手へ進んでお二階へどうぞ」

俺「助かる」

俺「こんにちは、サーバント×サービス」

役人「はい、アレのソレのコレですね。二番の窓口へどうぞ」

俺「助かる」

役人「では書類を発行しますのでこちらに記入してください」

俺「とても助かる」

 

なんだ役人、いい奴らじゃあないか。

手早く書類を発行していただいた後、無料で色々されることに慣れていないので玄関の自販機で午後の紅茶無糖を買って出た(この買って出たとは役割を引き受けることではない)。サーバント×サービス。

 

以上が日記。以下自転車の話。

 

冒頭の画像、実は私ではなく世田谷区上馬に出来た自転車レーン(正確には自転車レーンではなく自転車ナビラインと呼んでいるらしいが、違いがわからないので既存の物と比較するため自転車レーンと呼ぶ)の画像である。騙してごめんなさい。

そもそも自転車レーンとは、日本の道路交通における自転車の通行空間の主要な形態の一つ。車道左端を色や矢印等で区別して自転車の通行空間を確保する物。

分かりづらっ、要するにこれ。

f:id:winningticket0:20150223224231j:plain

横スクロールシューティングゲームっぽさがある。

 

これが世田谷区上馬に出来た自転車レーン。文字でなく絵を用いているため視覚的にわかりやすい(自動車と自転車は字面が似通っているため案外間違えやすい。また、文字の情報を脳内で具体的に変換するのは高速で移動する車両の運転中においては意外と時間がかかるものである)、塗りつぶすのではなく矢印を連続的に設置することで進行方向を直感的に理解させる(=逆走が心理的にしづらい)等、関東圏の主要幹線の中ではかなり先進的なシステムの自転車レーンと言えるのではないだろうか。

なお、対して悪い自転車レーンの例に関してはガードレールや縁石等を設ける、歩道に接続している、レーン内相互通行等が挙げられる。また、レーンを完全に塗りつぶす形態は悪くはないが、車道逆走自転車の防止という観点から考えれば連続した矢印という形での設置は革新的と言える(ここが初めてってわけでもないだろうが)。

 

しかしこの自転車レーン、良い所ばかりでは無い。

悪い点として第一に、設置されている車線内に余裕がなさすぎる。

自転車レーンの利点の一つとして、柵を設けて完全に歩道、車道から切り離した自転車専用道よりも、道路内に目印を設けるだけのため安価で設置出来る。という点がある(なお、詳細は割愛するが、安全性についても最新の研究では自転車専用道よりも自転車レーンの方が優れているとされている)。

この自転車レーンは正にその通り、目印を設けたものの、その他の道路構造自体に関してはなんの工夫もなく設置されているため、えっちらおっちら走っているママチャリにクルマがクラクションで威嚇、という光景をよく見かける。

自転車に歩道を走らせないというのが自転車の通行空間整備の最重要課題であるが、この道幅では自転車が歩道を走る理由の一つ、「自動車の近くを走る恐怖心」を拭い去ることは出来ない。

なお、自転車交通環境を改善していく上でポジティブな面での究極の目標は自動車の削減であるため、そのための整備の結果自動車の交通に不利益が生じるという現象自体は間違ったものではない。また、海外の自転車交通整備の事例では、より積極的に自動車に不利益を課すものも多い。

 

そしてこの自転車レーンに限った話ではないが、最大のネックは路上駐車である。

自転車レーンを発見して「お、自転車はここを走ればいいのか」と理解した人が、その自転車レーンが路上駐車によって塞がれている状況に直面した際の困惑は想像に難くない。実際に路上駐車を確認して猛スピードで歩道に進入する自転車もよく見かける。

ちなみにオランダでは自転車レーン上の駐車には十万円以上の罰金が生じる。流石自転車大国オランダである。オランダ最高。一番好きなチューリップ畑です。

なんかの自転車交通の本で「駐車するなら自転車レーンは開けて駐車しろ、渋滞ができる?知るか、自動車の責任は自動車が負え」って言ってた人がいたな。疋田さん(自転車交通の世界における神様みたいな人)の本だったろうか、ちょっと暴論だけどパワーがある意見だなと思った。

 

読んでてわかると思うけど飽きてきた。

マジで自転車通行空間の話ならその気になれば一時間位出来ると思うんだけど、本腰入れて望まないと情報が多すぎてわけがわからなくなるんだ。

 

ちなみにこの区間、数多の自転車先進国の自転車交通に多大な寄与をした「自転車バス共用車線になる」との通知がされており、昨年秋頃実施されるとのことで「マジかよ東京の自転車交通始まったな」と思ったが、どうにもこうにもその兆しが見えないと思っていたら急に自転車レーンが設置され始めた。

意味がわからんと思って調べてみると「通勤時間はバス専用レーンになるのでそれに自転車レーン作って自転車バス共用車線って事でw」ということらしい。死ね。

最悪だ。東京の自転車交通は死んだ。

東京は終わりだ。

 

ここに東京は終わった宣言をします。

東京は終わりました。

2015年2月23日 自転車を司る神

 

 

追記

なぜ自転車交通の話か、というと、(自転車レーンが近所(この場合の近所とは自転車で100分以内のことを指す)に出来たのもきっかけの一つだが)俺の主戦場である「ヤビツ峠」で自転車交通に関するイベントが開催されるからだ。

f:id:winningticket0:20150224001050j:plain

ガラスにうっすら映る現世に降臨した自転車を司る神

 

詳細は書いてある通り。

字が小さい?調べるなりなんなりしよう。今向かい合ってる箱、あるいは今ソフトタッチしてる板はなんのためにあるんだ。

 

ヤビツ峠で鬼頭莫宏先生と自転車を司る神と握手!!!!!

※別に自転車を司る神は開催側でも何でもない

 

本当はこのチラシを発見した瞬間「パネエ」って思って、もっと早くこのイベントの話をしたかったんだけど鬼頭莫宏先生のブログで発表があるまで待った。